■ 農薬・化学肥料を使っていない

一般的には有機栽培・オーガニックと呼ばれます。農薬や化学肥料を使った方が生育がはやいですし、管理も簡単です。しかし大地と雑草が持っている栄養をじっくり吸収してもらい、野菜自身のペースで育ってもらうとより美味しくなると僕は考えます。実際に風天の野菜は味が濃いと好評。姪っ子の名言「なんでキュウリに味があるの?」は、一生忘れられません。

また農薬・化学肥料を使うほど害虫がつきやすいという説もあります。本来ないはずの成分を感知して、自然の摂理として"薄める"ために、虫が寄ってくるのでしょうか。

固定種や在来種が主力

現在スーパーの店頭に並んでいる野菜の多くは「F1種」と言い、人間が求める色・味・形・サイズ・耐病性などのために品種改良が進められたものです。

固定種や在来種は、好ましい特徴の野菜を育てては種を取り、また育てては種を取り…と選抜し、特徴を「固定」してきたもの。育ちはバラバラですが、野菜本来の味が楽しみやすい品種です。

たとえば画像のキュウリはイボイボが特徴的な「四葉(すうよう)キュウリ」。表面から白い粉が吹きますが、これは「ブルーム」と言ってキュウリが自衛のために出すものです。

それを農薬と勘違いされることをおそれ、改良を加えられたのが今主流のツルンときれいなきゅうり「ブルームレスキュウリ」です。古いキュウリの見た目は良くはありませんが、子供もビックリのおいしさですよ!

※少数ですがF1種も栽培しています。

少量多品目栽培

年間を通じておよそ100種の野菜を栽培しています。少ない種類だけを作れば管理も効率的ですが、天候や病虫害でその野菜たちがダメになれば何も出荷できません。

しかし少量多品目であればリスクヘッジとなり、いつも何かの野菜がお届けしやすくなります。お客さんのご希望で作付けを考えることもあり、品目は随時変動しています。四季折々の里山の旬をお楽しみいただければと思います。


農薬や化学肥料を使わないと、元々その土地になかったものはほとんど畑の中に入りません。植物は本来色々な種類が共生し混沌とした状態であってこそ、バランスが保たれると思うのです。

このようなやり方のため畑では野菜が思い思いのペースで成長します。農薬の廃ビンや廃液も出ず、土に人工的なものや外来の菌も入りません。収穫も全て手作業で、農業機械の排気ガスも抑えられているはず。雑草が伸びすぎたら除草剤を撒かずに草刈り!昔の畑はこんな雰囲気だったのではないでしょうか。時代に逆行していても、僕はこの有機栽培・オーガニックスタイルが気に入っています。



作付表A作付表B